ブーリン家の姉妹

16世紀イングランド。新興貴族のブーリン家は、世継ぎに恵まれない国王ヘンリー8世に長女アンを差し出す。彼女が世継ぎの男児を産めば、一族は富と名声が得られる。しかし、王が目をかけたのはアンの妹メアリーで……。後に英国黄金時代を築くエリザベス1世の母となるアン・ブーリンと、その妹メアリーの王の寵愛を巡る確執を描く歴史劇。姉にナタリー・ポートマン、妹にスカーレット・ヨハンソン

   


予想していたよりもはるかにどっろどろだった。イギリスの歴史物の映画を観ると、
女性の結婚は生きていくための手段であったことは毎回理解させられる。
でも今回は「富と名声を大きくするため」に父親が娘たちに促したもので、
その思いが結局家族を不幸のどん底まで突き落とすことになる。


本当にすさまじい内容だったけど、かなり面白くて見ごたえがあった。
スカーレットびいきのためメアリーに対するアンの仕打ちは見てるこっちも辛かったけど。
もちろんナタリーもキレイだし演技も良かったけど、スカーレットは「真珠の耳飾りの少女
を思い出させる素朴さ、純真さをそなえた役どころでめちゃくちゃよかった。
暗い部屋の窓(画面に向かって左側)から外を見ているシーンは絵画のようだ。


この映画を見た後ケイト・ブランシェットの「エリザベス」を見るとちょうど良い具合につながりそう。