古畑任三郎

警部補 古畑任三郎 1st DVD-BOX

警部補 古畑任三郎 1st DVD-BOX

久しぶりにレンタルしてファーストシーズンの1〜3話を観た。
あのオープニングの音楽とタイトルバックはすごい。
あれだけでもかなり盛り上がれる。これは「王様のレストラン」もだけど。
第1話はほぼ全編通して古畑と犯人の2人きり。特に音楽も無くかなり静か。
ウイキの古畑の欄に視聴率とかも載っていて、
ファーストシーズンとセカンドシーズンの差がかなりあるのに驚いた。
ファーストシーズン後のスペシャルから人気に火がついたようだ。

第1シーズン 計12回 14.2% 1994年4月13日〜1994年6月29日
第2シーズン 計10回 25.9% 1996年1月10日〜1996年3月13日
第3シーズン 計11回 25.1% 1999年4月13日〜1999年6月22日


FINAL
第40回 今、甦る死 2006年1月3日 21.5%
第41回 フェアな殺人者 2006年1月4日 27.0%
第42回 ラスト・ダンス 2006年1月5日 29.6%

三谷ファンだけど、特別古畑ファンというわけではないからそんなに繰り返しは観ていない。
だから単に新しくて覚えている、というのもあるけど第40回「今、甦る死」は傑作だった。
FINALの全3回で一番印象に残っていて、すごく鮮やかな出来だった気がする。
第1回の田村正和は、やっぱり若かった。古畑シリーズが面白いのは、古畑任三郎のキャラ、
今泉慎太郎のキャラもあるけど、犯人に肩入れして見入ってしまうことがほとんどだからかも。
いわゆる刑事ドラマでは、犯人はかなり悪い人物で、刑事目線で見ることが多い。
古畑シリーズは、古畑のかなり嫌味な攻撃を、ほとんどかわせないでいる犯人に、
「余計なこと言うなよ〜」「それはやったらバレる!」なんて心の中で思いながら見る。
犯人にやきもきさせられつつ、古畑が追い詰めていくことも楽しめる。
簡単に引っかかりすぎ、と思うことも多いけど、やっぱり三谷さんの脚本は面白い。
冒頭で視聴者に語りかけてくる古畑、すべて手口が分かってヒントを出してくる古畑。
ここもかなり好き。


古畑シリーズはもう完結と銘打ってるし、この作品をつくるのにはかなりのエネルギーを
要していたみたいだからつくられることはないだろうけど、せめて三谷幸喜脚本のドラマが見たい。
映画にシフト気味なのが寂しい。舞台+映画より、舞台+連ドラが良い。
映画は好きだけど、有頂天ホテルを見る限りではちょっと残念な感じになっているから。
有頂天ホテルのあの内容での大成功で、また映画というのは少し心配。
今のこの全くおもしろくない連ドラ市場の中で、良い作品をつくってくれないだろうか。
それにしても「ありふれた生活」の新刊が出るのが遅い。