恐れを知らぬ川上音二郎一座

17日昼公演。
午後1時開演、20分の休憩を挟み4時20分ごろ閉演。カーテンコール3回。


いつも通り『役者を全員使い切る』三谷作品で役者一人一人に見せ場があり、笑わせてくれた。
以前雑誌か朝日の連載か、インタビューかどこかで『見ている間は存分に笑わせて、
でも見終えた後どんな内容だったか忘れているようなものを作りたい』と言ってたと思う。
今回の舞台は正にそれかなぁという感じ。
オケピ!のDVDを観るとき、いつも終盤になると「観終えたくない、名残惜しい」感覚にとらわれる。
今年の初夏に観たコンフィダントもそうだが、この2作品には深い余韻が残る。
が、今回の舞台はとにかく3時間精一杯笑って楽しむ、という作品。


4列目だったため、めちゃめちゃ役者が近い!もう目の前。
更に通路を役者が通る回数がすごく多くて楽しかった。
ユースケは思っていたよりすごく声の通りが良くて、結構舞台向きなんだなと思った。
女好きで適当でわがままだけど、なんとなく人間的魅力のある音二郎。
三谷さんは当て書きだから当然といえば当然だけどハマり役。
常盤さんキレイ。『舞台向きじゃない』とか書かれたりしてたけど、良かった。
まぁ基本的には席が前だから声が聞こえない、ということは無いんだけども。
マチャアキはもう出番多すぎて思わず大丈夫か!?と思ってしまうほど動いていた。
浅野和之今井朋彦堀内敬子阿南健治は抜群の安定感で代わる代わる笑いを取ってくる。
特に今井さんはすごい良かったなぁ。堀内さんは本当にかわいくて少女みたいになってた。
カトリーヌのホイットモア婦人、すごいハジけてて爆笑。
戸田さん、堺さん、コバさんも最初は普通っぽい役なのに突然ハジけ出して良い。
小原さんも意外とオイシイ笑いどころがあり。服装がまたちょっと胡散臭そうで良い。
と、ここまできて新納慎也という役者だけ知らないな。
ミュージカルを中心に活動している人らしく、背がすらっと高くて声もやっぱり良かった。


チケット12000円はやっぱりコンフィダントが7500円だったのを考えると高い。
まぁでも三谷作品で、更にこんな豪華キャストを間近で観られたことを考えると満足。
是非DVDを三谷さんの音声解説つきで出して欲しい。


↓パンフレット1500円。

表紙はすごく良い感じだけど、中身はイマイチ。
こけら落としだけあって劇場の紹介に結構ページが割かれている。