ハプニング

ある日突然全米全土からミツバチの姿が消えたのを皮切りに人々が次々と倒れていく異常現象が発生。高校教師エリオットは妻や友人の娘を守るために見えない脅威からの逃避行を続けるが……。(eiga.comより)

シャマラン好きとしては、かなり面白かった。
タイトル通り「何か」が起こったわけだけどそれが何なのかは分からない。
「人間にとって好ましくない事態が起こった」という事実のみ。
とりあえず環境問題が取り扱われていることは確かだけど、それを頭に入れていると
ちょっと「あれ」っと予想外のことも起きた。
主人公たちがハプニングから逃げる途中、へんぴな土地にある家に泊まらせてもらうことになる。
テレビもラジオもなく、ほとんど自給自足のような暮らしをしている女性の家だ。
(ただしちょっと気性が変なおばあさん)こういう登場人物もあっさりハプニングの餌食となった。
エコっぽいから生き残りそうだと思ったが、別にそんな生活が良いと言っているわけではないのだろう。
そんな生活を少数の人がしても全体への影響は少ないし、他人が見習おうと思うこともないだろうし。
結末も「これで終わりか」という人もいるだろうが、今はこの終わり方で良いだろうと思えた。
だって何が起こったのか人間には到底分からない。
大体分かったつもりになっているものでも数十年後にしっぺ返しを食らうことは多々あるし。


でもこの話、シャマラン以外の人が作ってたらかなりしょうもなくなっていたかもしれない。
ざわざわとハプニングが忍び寄る感覚は心地よい緊張感が襲ってくるし、
流れるように(人によっては拍子抜けかもだが)映画が終わってしまうのもこの人っぽくて好きだ。
「サイン」が好きな人は気に入りそうだ。
ホアキンが頭にアルミホイルを巻く」シーンに匹敵する面白さ、
今回は「マーク・ウォルバーグがひそかに観葉植物に話しかける」かな


今回どこに監督は出てきたのだろう、と思ったら、一緒に映画を観ていた人によると
エンドロールで「電話の相手の声」としてクレジットされていたらしい。前作で懲りたのかな。