クイーン

ダイアナが亡くなった際のイギリス王室。
当時のことはニュース映像をかすかに覚えている程度で、どれだけダイアナの死に
イギリス国民が悲しんでいたのか、どれだけ王室への非難が集中していたのかは覚えていない。
どちらかというとダイアナを追っていたパパラッチの問題が取り上げれていた印象がある。
この映画の最大の見所はやはりエリザベス2世役、ヘレン・ミレンだろう。
ついこの間観た「ナショナル・トレジャー2」で大学教授を演じていた彼女。
見るからに知的なオーラが漂う、気品溢れる女優だ。


エリザベス2世は王室のしきたりを守るためにとった行動により、国民からの非難を目の当たりにし、
心を痛め、最終的にはブレア首相の言葉に従うことになる。
しかし、その姿からは悲哀ではなく凛とした誇りが感じられる。
女王がフランスからロンドンに帰り、車から降りて宮殿の周りに供えられた
ダイアナへの花束を見るシーンがある。女王の周りをたくさんの群集が取り囲んでいる。
ここのシーンは正に圧巻だった。鳥肌がたつほどなんだかしびれた。いきなり涙が出てきた。