ニュー・ワールド



あまり見ようと思っていなかったので、見終わってから初めて雑誌の記事を読んだ。
ニュー・ワールド」とは新大陸・アメリカのことではなく、
ポカホンタスが初めて見る文明の国・イギリスのことなのだそうだ。
インディアンの土地を奪い、大きな争いに発展していく様は、戦争映画の銃撃戦を見るよりも堪えた。
前半部分は広大な自然の美しさとそこでのポカホンタスとキャプテン・スミスの恋が主。
自然を満喫できるのは良いけど、それが自分には長すぎるために新鮮味が薄れていってしまって
少し退屈しながら見ていた。争いのシーンは逆に堪えすぎて見づらかった。
1番わくわくしたのはポカホンタスがイギリスに行くところ。
まるで自分も初めて文明の発達した街に行くような感覚で、
同じ時代なのに土地によってのギャップがすごくて不思議な感覚。
エンドクレジットが流れるところで、音楽が鳥のさえずりや風の音だけになるところがあり、
目を閉じると森林浴しているみたいでそこも良かった。
1番の見所であるはずの"映像美"が長すぎるなんて思ってしまって自分ながら残念。
好きなジャンルの自然風景ではなかった。


予告で「アンジェラ」が流れて更に見たくなった。
「ミッション・クレオパトラ」のジャメル・ドゥブーズだし。

●STORY
アメリカで最も有名な伝説といわれる英国人ジョン・スミスとネイティブ・アメリカン
王の娘ポカホンタスのラブストーリーを、「天国の日々」「シン・レッド・ライン」など
哲学的な内容と荘厳な映像美で知られるテレンス・マリック監督が、彼らの愛と魂の彷徨を
描いたドラマとして再構成。05年度アカデミー賞ノミネートを受けるなど、
各方面で絶賛された撮影は「アリ」「スリーピー・ホロウ」のエマニュエル・ルベツキが担当。
●STAFF&CAST
監督・脚本:テレンス・マリック
製作:セーラ・グリーン
撮影:エマニュエル・ルベツキ
音楽:ジェームズ・ホーナー
出演:コリン・ファレルクオリアンカ・キルヒャークリスチャン・ベール